意見交換・質疑応答
◆人気アーティストの特番企画~ライブ番組放送
池田委員:
- ・ベテランのASIAN KUNG-FU GENERATION、しっかりとそのポジションを確立されている鈴木愛理、そして今番組で初めて知ったBRIGHT、それぞれ大変個性的でその魅力が捉えられている映像だと感じた。特にBRIGHTに関してはアジアからどんどん新しい才能が出て行き、その才能にいち早く注目している日本の若者のセンスの良さに改めて感心した。
木村委員:
- ・会場に行けなかったユーザーも楽しめるプログラムで良かった。
高野委員:
- ・多種多様な音楽嗜好性の時代において、まさにそれに応えている内容だった。音楽の細分化が良くも悪くも生まれ、なかなかボーダーレスな越境が起こりづらい中でこのような多ジャンルのアーティストのライブを放送することは音楽業界の底上げや新規ファン開拓の一助になると思う。
田中委員:
- ・全体として、MUSIC ON! TVの強みがしっかり出たライブ特番だったと思う。邦楽ロック、J-POP、海外のアジア圏アーティストまでしっかり押さえた構成は、MUSIC ON! TVらしい幅の広さを感じる。どのライブも映像・音のクオリティが高く、アーティストの魅力がしっかり伝わる内容で、特にアジアアーティストのBRIGHTの起用は新しい風を感じた。今後もこういったバラエティ豊かなライブ企画を期待しています。
福島委員:
- ・通常ではなかなか観ることが出来ないファン感謝祭など、貴重なコンテンツ提供はMUSIC ON! TVならではだと思う。今後もアーティストとの信頼関係を感じられる独自の企画を期待したい。
宮島委員:
- ・今回選ばれているライブに共通して感じたのは、どのアーティストもたくさんのファンにどれだけ愛されているかがわかるライブ映像であるということだった。ファンの熱気やアーティストとの関係性など、築き上げてきたものが非常に伝わる、本当に素晴らしいライブばかりだった。
森委員:
- ・今回選ばれているライブに共通して感じたのは、どのアーティストもたくさんのファンにどれだけ愛されているかがわかるライブ映像であるということだった。ファンの熱気やアーティストとの関係性など、築き上げてきたものが非常に伝わる、本当に素晴らしいライブばかりだった。
◆話題のアーティストに迫った特別番組の放送
池田委員:
- ・IS:SUEと新進気鋭のクリエーターとのセッションは興味深く、アーティストと監督との女性同士ならではのノリと雰囲気がとても新鮮だった。花譜はバーチャルアーティストという分野が今やエンタメの一角を担っていることを実感した。また、今をときめく角野隼斗はものすごい存在感をしっかり映像でキャッチしていると思った。UVERworldは個人的にも何度かライブを拝見しているが、こんなにフレンドリーで飾らない姿を見たらファンはますます好きになってしまうと思われる素晴らしさがあった。
木村委員:
- ・「IS:SUE THE BEGINNING」は番組のオープニング部分から始まり、プログラムの作りがかっこよく、おしゃれで良かった。番組ならではの“異種インタビュー”をはじめとして、初めて触れる方にもわかりやすく、魅力的なプログラムであった。
高野委員:
- ・ネクストブレイクのアーティスト選定が素晴らしい。また、ただフックアップするだけではなく、切り口で興味がない視聴者にも興味を生むような内容で、濃厚なドキュメンタリーを見ているような気分になった。
田中委員:
- ・全体的に“今、注目すべきアーティスト”にしっかり迫った内容で、どれも見応えのある番組だった。想い、背景、人間性など、アーティストの音楽以外の面まで感じられる構成がとてもよかった。角野隼斗のようなクラシック系やインストゥルメンタルのアーティスト特集を今後増やせば、ジャンルの幅が広がって、音楽チャンネルとしての魅力も増すと思う。
福島委員:
- ・ミュージックビデオ制作の裏側を、監督視点から伝える独自の番組企画など、アーティストの魅力を映像面から深掘りしたことで、他ではない視点からのクリエイティビティーを感じられた。視聴者が録画保存したくなる番組番組作りは大事なポイントだと思う。
宮島委員:
- ・今回は一層アーティストの幅も広がり、内容の濃さも進化し、見せ方や着眼点もブラッシュアップされていて、とても素敵な興味深い番組ばかりだった。しっかり力を入れてアーティストさんと向き合って制作されているのが伝わった。企画やキャスティングなど、ものすごく大変だとは思うが、手を抜かずこのままアーティストとの距離感と信頼感で観る側を楽しませてほしいと思う。
森委員:
- ・IS:SUEの特別番組は、アートディレクターのかとうみさとさんと番組でミュージックビデオを作ってしまおうというとても贅沢な企画で、こういう他ジャンルのクリエーターとのコラボレーション企画はMUSIC ON! TVのひとつの定番的な系譜になっていると思うが、個人的にも好きなライン。他番組も含め、貪欲かつ柔軟に広範囲を網羅していることに驚いた。一方でこの“雑多”が“散漫”にまで延長・転化してしまうと、チャンネルブランディングという点ではあまり良くない面もあるかもしれないので、流行や話題性と付き合いつつ「どこまでをチャンネルのフレームに入れるか?」というバランスやセンス、あるいはブレない軸みたいなものが改めて試される段階に入っているのかもしれない。
◆MUSIC ON! TVだから放送できる、K-POPアーティスト特番・ライブ
池田委員:
- ・多くのK-POPアーティストがすごいスピードで世に出てきており、いかに個性的であるかが勝負の分かれ目かと思うが、それぞれの魅力がよく演出されていたように感じた。
高野委員:
- ・群雄割拠であるK-POPシーンの中で、見方を変えれば差別化を見出しづらい現在のシーンでこのようにアーティストの魅力や可能性を提示している番組は稀有だと思う。
田中委員:
- ・両番組とも見ごたえのある番組でK-POPファンにはたまらない内容だと思った。特にtripleSのような新しい形の多国籍グループは、今後のK-POPシーンを象徴する存在になるかもしれないので、継続して追いかける特集も期待したい。
福島委員:
- ・K-POPアーティスト特番はMUSIC ON! TVが切り開いてきた分野であるので、ライブの独占生中継、新しいアーティストとの出会いなど見応えのある内容だった。
宮島委員:
- ・「tripleS ∞! : Debut in Japan」はしっかりとことんかわいく見せるのも番組作りの上で大事なことだが、それをちゃんと引き出せていてとても楽しく観る事ができた。
森委員:
- ・K-POPシーンが日本を含むアジア全域に広がっている中、早くからK-POPと併走してきたMUSIC ON! TVだからこそ、この流れをリアルにキャッチしていると感じた。このアジアン・グローバルな視点は今後も継続・拡張していただきたい。
◆その他、MUSIC ON! TVの放送全般に関するご意見など
池田委員:
- ・エンタメ業界はAIの影響をもろに受ける分野。それをマイナスと取るのではなく、ポジティブに「どうやったらAIを利用してリスナーを楽しませることができるか?」と受け入れられるか。番組としてもそういった視点のものを作って見るのも面白いと思う。
木村委員:
- ・話題になっているアーティストをMUSIC ON! TVならではの視点で深く掘り下げてくれる番組が多い部分が魅力だと感じているので、これからのプログラムも楽しみにしている。
高野委員:
- ・引き続き多様なアーティストを世に伝える役目を担って欲しい。
田中委員:
- ・MUSIC ON! TVならではの“音楽をしっかり魅せる”番組作りは、今回の審議対象番組でも感じることができた。ライブ映像のクオリティや、アーティストの魅力を深掘りする企画など、音楽ファンがじっくり楽しめる内容が多く、安心して視聴できるチャンネルだと思う。今後も“ここでしか観る事ができない”音楽番組を期待している。
福島委員:
- ・時代と寄り添った多様性ある生ライブ企画、アーティストの魅力を掘り下げるドキュメンタリー企画など、引き続きMUSIC ON! TVならでは番組コンテンツの強化を楽しみにしたい。
森委員:
- ・全体に「アジアン・グローバル」という視点の浮上を感じた。アジア諸国の関係は政治的には決して友好なものばかりではないというのが現状だが、音楽の世界は自由。音楽の力で広がっていくネットワークをキャッチし、その楽しさや盛り上がりに併走していくことは、エンタテインメント・チャンネルとして非常に大切なミッションだと思う。
以上 |