意見交換・質疑応答
◆人気アーティストの特番企画~ライブ番組放送
栗田委員:
- ・ピックアップされたアーティスト達が今まさに旬でJ-POPど真ん中な感じで良い。ライブコンテンツとしてもクオリティが高いのでコアファン以外の方々も十分に楽しめます。コロナ禍のお陰でここ一年半ほどライブに行く機会が少なく、ライブ番組の価値は上がったと思う。
高野委員:
- ・「今、勢いがあるアーティスト」の目利きが素晴らしい。DISHもNobelbright、リョクシャカも仲間ごとから世の中ごとへ移行しているフェーズのアーティストだと思いますそういったブリッジのところを番組で放映することで、興味を生み出す役割を担っているというのは音楽業界内の存在価値としても大きいと思う。
木村委員:
- ・昨年の「猫」のロングヒットの中での、DISH//の中野サンプラザでのライブを独占放送をはじめ、貴重なヒットソングの映像で良かった。
宮島委員:
- ・勢いのある、今ここ!今一番見たい!が詰まっていた。
やっぱり有観客ライブには魅力を感じた。
音の返り方、会場の空気感、アーティストたちの想い、オーディエンスの感情、なかなか会場まで足を運べない人たちにも、特別それぞれのファンでない人にも「今このアーティストのライブ見とけ!」な気持ちがしっかり伝わる独占放送や生中継でワクワクすることができた。
森委員:
- ・コロナ禍でライブ活動が制限される時期が続いた中、それを乗り越え(当然いまもある程度継続中ではあると思うが)、感染対策をしたうえでの有観客ライブの映像を観られるようになったのは、まずそれだけで非常に嬉しいこと。
◆話題のアーティストに迫った特別番組の放送
栗田委員:
- ・特番は制作の実力が分かり易いコンテンツだが、それぞれのアーティストの深掘りすべき点をよく理解し、制作力がかなり上がってるように感じた。コアファン以外にどう見て頂くかが重要。
高野委員:
- ・世の中ごとされたアーティストの特集が編成されていると思う。そういう意味では、最大公約数のアーティストを観れるので素晴らしい。しかし、少し気になるのはジャンルとして多岐に渡りすぎているので、趣味嗜好の幅が広すぎて、番組視聴モチベーションのアップダウンが激しいかなと思う部分も。特集するジャンルの期間を一定期間統一で実施するなどできればより良くなるのでは?
木村委員:
- ・年末デビューし、一気に人気アーティストとなったNiziUの魅力を探る特別番組においてメンバーのこの1年を経験してのインタビューが貴重で良かった。「今年デビュー25周年のT.M.Revolutionが行う滋賀県内ツアーに迫った異色の特番」は、T.M.Revolutionさんの地元への取り組みに懸ける思いが、ご本人の言葉で強く届くプログラムで非常に良かった。
田中委員:
- ・毎回思っているのですが、M-ONの各アーティストそれぞれに寄り添った番組はアーティストへの愛情があるのはもちろんのこと、ファンが見たい・聞きたい部分に的確にフォーカスしていて素晴らしいと思う。
宮島委員:
- ・初々しいNiziUからの大人な西川さんの流れに思わず笑ってしまいましたが、この振り幅こそエムオンの魅力であるのは間違いないという力強さを感じた。
森委員:
- ・滋賀ふるさと観光大使を務める西川貴教さん(T.M.Revolution)の地元ツアー密着番組は意義深い。アーティストと信頼関係があってこそ成り立つ番組だと思う。秦基博さんの番組は、Zoom対談でリサ・ローブが出てきたことに驚いた。やはりリモートという方法は、世界(海外)とつながりやすくなった点で確実に「コロナ禍が生んだプラス面」の代表的なひとつかと思う。
◆アニソン・声優アーティストの特番&ライブ -アニソンシーンの今を届けます-
高野委員:
- ・M-ON!の一つの武器として、アニソン(声優)とK-POPへの比重な大きな武器になる。アニソン(声優)やK-POPのファンは非常に熱量高く可処分時間も可処分所得も他のエンターテイメントに比べて強い。今回の斉藤壮馬や宮野真守のように今を時めく声優を切り口に実施していくのはこれからも素晴らしいし、M-ON!でなければならない動機が高まると思う。
木村委員:
- ・声優・俳優・アーティストとしてマルチに活動する宮野真守のシングルリリースを記念した特番において、作詞・作曲・編曲家、プロデューサーStyさんへの思いが語られていていた部分が良かった。
田中委員:
- ・いわゆるJ-POPシーンのみならず、多方面というかある種雑多的に全方向をカバーできるのがM-ON!の魅力。その中でやはり声優、アニソン関連楽曲はフィジカルの枚数はもちろん、今や制作・販売されている楽曲数でもJ-POPを超えている可能性すらある魅力的なコンテンツになっている。固定ユーザーの多いアニソン系シーンに寄り添いつつも、日本の音楽シーン全体をメインにしてJ-POPアーティストが喜んで出演できるM-ON!の今のバランス感覚がとても良い。
宮島委員:
- ・今やテレビをつければ声優さんが出ている世の中になっている。が、出演がバラエティーに寄っているためかお茶の間では声優=タレント?のような認識のされ方をしていることに若干の違和感を感じている中、音楽を扱うエムオンさんだからこそきっちりと声優アーティストという存在を音楽の目線でブレずに届けてくれるのは非常にありがたい。ファンが帰ってくる場所は必ずここなので、ブレずに質の高いまま守り続けていて欲しい。他ではなかなか深掘りできない部分だが、音楽チャンネルであり声優アーティストもたくさん扱っているM-ON!なら、この一例に限らず、そういったアニメ系チャンネルではできない切り口で素敵な番組を作ってくれるのではないか、という期待をしている。
◆韓国での制作拠点を持つMUSIC ON! TVだから作れる、K-POPアーティストの特番
高野委員:
- ・アニソン(声優)と同じように、ここは変わらず強化していただきたいポイント。韓国は今や音楽だけに限らずエンターテイメント全般で大きなファンを抱え、かつコンテンツの横移動をしている。故にM-ON!ならではのK-POPも含めた韓国エンターテインメントを番組化できるとより良い。
田中委員:
- ・K-POPシーンも比較的早い段階からフォーカスして、番組作りをしていたことが今のPRODUCE101JapanからのJO1、OrβITやNiziUなど韓国の事務所・TV局と密接に関わったヒットコンテンツ作りに繋がっているのかなと思っている。韓国コンテンツもユーザーの熱量が強いですし、このまま続けつつ、新たなオーディションやM-ON!発信のコンテンツが出てくると個人的には嬉しい。
宮島委員:
- ・グループ名はわかるけど個人名までは…といった認識しかない自分にも「かわいい…!」と思わず声が漏れ出た。M-ON! SPECIALに出られる!とメンバーが素直に喜んでいるのも、M-ON!とK-POPアーティストとの良好な関係性が垣間見える素敵な瞬間だったし、見ていて得した気分になった。海外アーティストのライブやイベントが思うように開催できない今、こうして直近の姿を日本の番組として見られることは貴重。
森委員:
- ・2番組とも、とても楽しそう。「韓国での制作拠点を持つ」という部分がやはり優位性として活きている気がする。「現場」から輸入した良さと、日本のファンに向けた見やすさの両者が綺麗に融合している。
◆その他、MUSIC ON! TVの放送全般に関するご意見など
栗田委員:
- ・業界的にはコロナ禍の影響でライブエンタメが苦労してますが、ワクチンや経口薬等で感染者減が続いてくれれば来年は少し明るいのでは。しかし長期的にはどうでしょうか?K-POPのグローバルな成功は20年以上の努力の結果です。日本のエンタメコンテンツをグローバル産業に!は都倉文化庁長官のお言葉だったが、私達も海外市場を意識する必要を感じる。M-ON!のオリジナルコンテンツがその活動の一翼を担うのも良い。
田中委員:
- ・長濱ねるさんのトーク番組や、武井壮さんと川崎鷹也の番組など、少しお休みしていたトークバラエティ系の番組が始まって嬉しく思う。イチ音楽ファンとすると、音楽に関連したトークバラエティなどは地上波ではどんどん少なくなっているイメージがあるので、続けていってもらいたいなと感じた。個人的には、デビューはしているけどまだブレイク前の新人アーティストを積極的に紹介していくような番組があればぜひ見たいと思う。
高野委員:
- ・どれも番組一つ一つは変わらずとてもクオリティが高いと思うし、面白い。だからこそ、番組の横移動をどう生み出すか。主語を各番組ではなく、M-ON!にするかここが鍵だと思う。そこに至らせる武器はあるはずなので、ぜひ家での時間が多くなった今こそ、狙って行って欲しい。
福島委員:
- ・THE FIRST TIMES、TikTok、YouTube、Twitterなど他メディア、SNS連動によるコンテンツ制作、発信を通じて、エンタテインメントの日常に“エムオン”ブランドがより浸透することを期待する。ただ、ライブだけではない、アワード企画など、1年を通じての音楽シーンの総括、楽しみ方&評価基準の提供など、音楽メディアの新しいあり方を楽しみにしている。
宮島委員:
- ・今回はM-ON!の想いや意気込み、こういうものを作りたい、これを見てほしいという気持ちが今まで以上に感じられた番組ばかりだったように思う。
どの項目も非常に勢いがあり、エムオンさんならではの一歩踏み込んだアーティストさんたちとの関係性と独自色で作る番組の輪郭がはっきりしていて、とても楽しむことができた。
森委員:
- ・BTSが世界トップ級の位置に立ってから、本当に一般層にまでK-POPが本格浸透している(しかも以前とは異なる、本当に「おしゃれ」といったレベルで)・・・というのが近年(特にコロナ禍以降)最も感じることで、そこにチャンネルがずっと併走されていたのは凄いことだと改めて実感している。
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